体重よりも“中身”で身体は変わる。脂肪と筋肉の正しい理解がダイエット成功の鍵
ダイエットというと、まず「体重を減らすこと」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし実際には、体重だけを基準にしてしまうと、脂肪よりも筋肉が先に落ちてしまい、かえって太りやすい体質になってしまうケースがとても多いです。
身体の見た目や調子を決めているのは「体重」ではなく、「身体の中身」です。
今日は、脂肪と筋肉の違い、体重だけを見ると失敗する理由について分かりやすく解説します。
脂肪と筋肉は、「重さ」ではなく「体積」で考える
まず理解してほしいのは、脂肪と筋肉は同じ1kgでも、体積が大きく違うという点です。
一般的なデータでは、
脂肪は筋肉の約1.2〜1.3倍の体積があります。
そのため、同じ体重でも
-
筋肉が多い → 引き締まって見える
-
脂肪が多い → ふっくら見える
という見た目の差が生まれます。
体重が同じでも見た目が全く違うのは、この「体積の違い」が理由です。
同じ食事量でも太り方が違うのは“筋肉量”の違い
細身の旦那さんと、ふっくらした奥さんが並んで歩いている家庭はよく見かけます。
同じ食事をしていても体型が違うのは、筋肉量の差が大きいからです。
男性は筋肉がつきやすく、基礎代謝も高い。
女性は脂肪がつきやすい身体のつくりがあります。
つまり、
「太る・痩せる」は体重の差よりも“筋肉量”が左右しているのです。
◾️脂肪を燃やすのは筋肉しかない
脂肪を燃やしたい場合、実は筋肉が必要です。
筋肉はエネルギーを使う「エンジン」のような組織で、筋肉量が多いほど脂肪が燃えやすくなります。
反対に、筋肉が落ちると
-
基礎代謝が下がる
-
疲れやすくなる
-
脂肪が燃えにくくなる
といった悪循環が起こります。
身体は本来、
脂肪は守ろうとし、筋肉は減らそうとする性質がある
ため、筋肉を使わない生活が続くとどんどん痩せにくい体質になります。
◾️短期間で体重が落ちる=脂肪が減っているとは限らない
例えば「1週間で3kg落ちた」というケース。
これは一見すごい変化に見えますが、実はほとんどが
-
水分
-
筋肉
-
胃腸の内容物
の減少であり、脂肪はほとんど減っていないことが多いです。
脂肪1kgを減らすためには、約7,200kcalのマイナスが必要です。
短期間の大幅減量は、脂肪ではなく筋肉の損失につながり、リバウンドの原因になります。
◾️体重より「身体の質」を変えることが大切
ダイエット成功のポイントは、体重ではなく“身体の質”です。
-
脂肪が減っているか
-
筋肉が保たれているか
-
姿勢や動きが良くなっているか
-
疲れにくい体になっているか
こうした変化の方が、体重よりもはるかに重要です。
鏡の前での印象、服のサイズ、動きやすさ。
これらは体重より正確な指標です。
◾️まとめ:数字よりも身体の中身を整えることが大事
体重を落とそうと焦るほど、脂肪ではなく筋肉が落ちてしまい、長期的に太りやすくなります。
本当に大切なのは、
筋肉を守り、脂肪を燃やしやすい体質をつくること。
これが、腰痛改善にもダイエットにも共通する“体作りの土台”です。
伊那市・上伊那周辺で腰痛・坐骨神経痛にお悩みなら
-腰痛・坐骨神経痛専門-「ゆらぎ健康調整院」にご相談ください!
この記事の内容を、音声でよりわかりやすく解説した standFM版の配信 も公開しています。
移動中や家事の合間にも聞ける内容になっていますので、ぜひこちらからお聴きください。