「コルセットをつけると筋肉が弱る」「外すと不安」——そんな疑問に専門家が解説します!
長野県・上伊那地域で腰痛・坐骨神経痛専門の整体院「ゆらぎ健康調整院」の矢ヶ崎です。
今回はお客様からよくいただく質問のひとつ、
「コルセットって、つけていいの?」というテーマについてお話しします。
実はこの質問、意見が大きく分かれるテーマです。
「コルセットをすると筋肉が弱るから使わない方がいい」という意見もあれば、
「つけないと不安で動けない」という方もいますよね。
結論から言うと、状況によっては活用しても構いません。
ただし、使い方を間違えると、かえって腰を弱くしてしまうこともあります。
ここでは、コルセットの正しい使い方と、注意すべきポイントを整理していきましょう。
■ コルセットの役割とは?
まず、コルセットは「外側から体幹(たいかん)を支えるための補助具」です。
本来、腰を安定させる役割は腹圧(お腹の内側の圧力)や筋肉が担っていますが、
痛みや炎症が強く、筋肉がうまく働かないときには、この補助が必要になります。
たとえば、
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ぎっくり腰の直後
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動き出しが怖いとき
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痛みが強く、体を守りたい時期
このような「急性期」や「不安が強い時期」には、コルセットが非常に有効です。
外から支えることで動作がスムーズになり、痛みや不安感を軽減してくれます。
コルセットを使いずぎる事のデメリット
一方で、長期間つけっぱなしにするのはNGです。
コルセットをずっと着けていると、自分の体が“支えてもらうこと”に慣れてしまい、
お腹の奥にある「インナーマッスル(深層筋)」が働かなくなっていきます。
特に重要なのが腹横筋(ふくおうきん)と呼ばれる筋肉。
これはお腹の一番奥にある筋肉で、“天然のコルセット”とも言われます。
ここがサボってしまうと、腰の安定性が失われ、慢性腰痛の原因になることも。
つまり、外側のコルセットに頼る期間が長いほど、
内側のコルセット(自分の筋肉)が弱ってしまうということです。
コルセットの正しい使い方と切り替え方
私のおすすめは次の通りです。
① 痛みが強い時期は「必要な時だけ」使う。
動くときにだけ装着し、寝る時や安静時は外すようにしましょう。
② 痛みが落ち着いたら、少しずつ使用時間を減らす。
代わりに、インナーマッスルを使う呼吸法や体幹トレーニングを取り入れていきます。
たとえば、
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お腹を軽くへこませながら呼吸する「ドローイン」
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仰向けでお腹を支えながら手足を動かす「デッドバグ」
こうした軽いエクササイズが、“中のコルセット”を働かせるトレーニングになります。
体の内側から支える力が戻ると、外のコルセットを手放しても腰が安定していきます。
■ まとめ 〜コルセットは「敵」ではなく「味方」〜
コルセットは「使う=悪い」ものではありません。
正しく使えば、痛みを守る大切なサポートになります。
大切なのは、
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「守る時」と「安定させる時」を分けること
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痛みが落ち着いたら、少しずつ“自分の筋肉”に戻していくこと
この流れを意識すれば、無理なく体が安定し、再発しにくい体へと変わっていきます。
もし今、コルセットを使っていて「外すのが怖い」と感じている方は、
焦らずに、少しずつ“自分の体に戻す準備”を始めてみてください。
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