ためしてガッテンで話題になった「玉ねぎを切ってから15分待つ」健康法。
その小さな工夫が、血流を整え、痛みを抑える“体の中からのケア”につながる!?
「ゆらぎ健康調整院」の矢ヶ崎です。
今回は、NHKの人気番組「ガッテン!」でも話題になった、“玉ねぎを切ってから15分待つ”という健康法についてお話しします。
一見すると何気ない小ワザのように聞こえますが、実はこの15分には体の炎症を抑え、血流を整える重要な働きが隠されています。
慢性痛や腰痛の背景には、「体の中で続く小さな炎症(サイレント炎症)」があります。
そして、日々の食生活がその炎症を強めたり、逆に鎮めたりしているのです。
そのカギを握る食材のひとつが、じつは身近な玉ねぎなんです。
■ 玉ねぎの“辛み成分”が健康のもと
ガッテンの番組内では、こんな内容が紹介されていました。
「玉ねぎを切ってからすぐに加熱してしまうと、体に良い成分が十分に作られない。
10〜15分ほど置いてから調理することで、血液をサラサラにする成分がしっかり生成される」
この“切って待つ”という一手間によって、玉ねぎの中では化学反応が起きています。
玉ねぎを切ると、細胞の中で別々に存在していた「硫黄を含む成分」と「アリイナーゼ」という酵素が反応し、チオスルフィネートという物質が生まれます。
このチオスルフィネートは、血小板の過剰な凝集を抑える働きがあり、血液をサラサラに保つサポートをします。
また、玉ねぎに多く含まれるケルセチンというポリフェノールには、細胞の炎症シグナルを抑える抗酸化作用があることも知られています。
つまり、「切って待つ」ことで玉ねぎの中でこれらの反応が進み、
血流の改善と炎症の抑制がより強まるというわけです。
炎症が落ち着くと痛みのブレーキがかかる
お客様を施術してても感じることですが、慢性的な痛みが続く方ほど、体の中で小さな炎症がくすぶっているケースが多く見られます。
炎症があると、神経は刺激に敏感になります。
本来なら感じないレベルの刺激でも「痛み」として感じやすくなり、結果として痛みが慢性化してしまうのです。
逆に言えば、炎症が落ち着くほど“痛みのブレーキ”がかかるようになります。
玉ねぎのように抗酸化・抗炎症作用のある食材を日常的に取り入れることは、
「痛みを減らす土台づくり」に直結するのです。
■ 「切って待つ」実践のコツ
では、実際にどのように取り入れれば良いのでしょうか。
ポイントはシンプルです。
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サラダやマリネの場合:切ってから10〜15分置いてドレッシングをかける
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炒め物やスープの場合:最初に切っておき、他の食材を準備している間に“育てる”
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頻度:週に2〜3回ほどでも十分(毎日でなくてOK)
この「待つ」時間が、玉ねぎの栄養を最大限に引き出すための鍵です。
ほんの少しの工夫ですが、続けることで体の中のめぐりが整い、痛みの感じ方にも変化が出てきます。
■ 血流が整うと体は変わる
血流が良くなると、酸素と栄養がすみずみまで届き、
炎症物質や老廃物の回収もスムーズになります。
これにより、筋肉や関節のこわばりがやわらぎ、回復力が高まっていく。
つまり、「切って待つ玉ねぎ」は単なる料理のコツではなく、
“血のめぐり”を整える自然療法のひとつと考えることができます。
炎症が静まり、血流が整えば、痛みだけでなく、代謝や疲労回復にも良い影響を与えます。
日々の食卓の中に「めぐりを育てる工夫」を少しずつ取り入れていきましょう。
■ まとめ 〜キッチンからはじまる痛み改善〜
痛みの根本にあるのは、筋肉や骨だけではありません。
その奥には、“体の中で起きる小さな炎症”と“血流の滞り”があります。
玉ねぎを切って15分待つという、たったひと手間。
それだけで、体の中では炎症を抑える反応が起こり、血流の質が変わっていきます。
「食事で整える」というのは、一見遠回りのようでいて、実は一番確実な改善法。
痛みのない体は、台所から作ることができるのです。
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