カカオのメリットと砂糖のデメリット。痛みを悪化させない現実的な付き合い方
“チョコレートは体にいいって聞いたことがある”という方、多いですよね。
実際、ポリフェノールやカカオに含まれる成分が血流や心臓にいいという研究もたくさんあります。
でも、その一方で、甘いものの習慣が慢性的な腰痛や肩こり、関節痛を悪化させてしまう可能性があることも見逃せません。
つまり、“健康効果がある”といって安心して食べ続けるのは危険かもしれない、というのが今回のテーマです。
カカオ自体は悪者ではありません。
むしろカカオに含まれるポリフェノール(フラバノール)**は、血管のめぐりを助けたり、酸化ストレスを抑える方向に働くと言われています。
少量なら気分転換にも役立ち、上手に使えば味方になります。
一方で、砂糖たっぷりのチョコ菓子を“なんとなく毎日”つまむ習慣は、腰痛や肩こりなどの慢性痛がくすぶる方には逆風になりがちです。ここを分けて考えることが大切です。
1)チョコの「良いところ」—カカオとポリフェノール
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血流サポート:カカオのフラバノールは血管内皮のはたらきを助け、めぐりの質を上げる方向に作用します。
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抗酸化:日常のストレスで生じる酸化(体の“サビ”)にブレーキをかける働き。
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気分の安定:少量のカカオは、ストレスの多い日々での“心の張り”にもプラスに働くことがあります。
ポイントは、カカオ含有量が高いほど“カカオ由来の良さ”を享受しやすいということ。ここが次の話につながります。
2)見落としがちな「落とし穴」—砂糖は炎症の火種に
多くの市販品は、カカオより砂糖と油脂の比率が高めです。砂糖を日常的にとり続けると、
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血糖の乱高下 → 自律神経の緊張(こわばり・浅い睡眠)
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“静かな炎症”の持続 → 神経が痛みに敏感
という土壌ができやすく、朝のこわばりや重だるさが抜けにくい体になってしまいます。
「健康に良いと聞いたから」と毎日ちょこっと食べ続ける習慣は、知らないうちに痛みを長引かせる引き金になることがあります。
3)痛みが強い時期ほど“控える期間”をつくる
ぎっくり腰直後、炎症が強いとき、寝不足が続いているときは、甘いものを数日〜1週間だけ休むのがおすすめです。
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炎症が落ち着きやすい
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朝のこわばりが軽くなる
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眠りの深さが戻りやすい
こうした反応が出てくると「確かに関係してたかも」と実感される方が多いです。落ち着いたら、次の“付き合い方”へ。
4)“賢い付き合い方”3原則(やめなくていい、整えて食べる)
① 質:カカオ“高め”を選ぶ
目安は70〜85%。慣れれば80%台がラクです。ミルク/ホワイト/チョコ菓子は“砂糖と油脂が主役”なので、頻度を下げるのが無難。
② 量と頻度:毎日→“ご褒美デー”に
**週1〜2回、1〜2かけ(5〜10g)が目安。
「金曜の夜だけ」「日曜のティータイムだけ」など、自分ルールを先に決めることをお勧めします。
③ タイミング:空腹時はNG、食後に
空腹の一口は血糖の乱高下を招きがち。食後に少量がベター。夜遅い時間は睡眠の質を落とすので避けましょう。
置き換えも対策としてはgoodです:ナッツを無糖ヨーグルトに砕いて少量入れる/食後に季節の果物を少量食べるのもいいですね!
“口寂しさ”は、温かい味噌汁・番茶で満たすのも手です。
5)よくある質問
Q. 食べていい量の目安はあるの?
A. 体調に問題がなければ、ご自身で量を調節しながら食べましょう。ただ、チョコレートに限った話ではありませんが、砂糖を多く含む食品(主に菓子パン、お菓子類)を、毎日口にするのは避ける方がベターです。理想は週週1〜2回を目安に、頑張った自分へのご褒美として味わって食べるのが良いかと思います。
Q. ビターが苦手です。
A. 70%台から始めてOK。ナッツや無糖ヨーグルトと組み合わせると食べやすくなります。
Q. 完全にやめられません。
A. やめなくて大丈夫です。
頻度・タイミング・量を整えるだけでも、体の反応は変わります。
まとめ
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カカオは味方。血流や抗酸化の面でプラスが期待できます。
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ただし、砂糖の習慣は痛みを長引かせる方向に働きやすい。
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痛みが強い時期は控える期間をつくり、落ち着いたら質・量・タイミングを整えて“賢く楽しむ”ようにしましょう。
体は“ちょっとした積み重ね”に素直です。
迷ったら、生活リズムも含めて一緒に見直しましょう。食べ方の相談も、どうぞ遠慮なく。
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