整体師が見てきた「体重が落ちたら腰痛も楽になった」の本当のワケ
先日のstandFMの配信で「体重の重さだけが膝痛の原因じゃない」って話をしました。
実は、その後患者様から興味深い話をされたんです。
60代の女性で、「先生、2キロしか痩せてないのに膝が楽になってきたんです。
前に言ってた話、体重だけじゃないって聞いてたけど、本当だったんですね」って。
正直、たった2キロで?と思いました。 膝への物理的な負担を考えたら、そこまで変わらないはずなのに。
でもこれにはちゃんとした理由があったんです。
体重の数字じゃなくて、体の中で起きている「炎症」が関係していた可能性が高いんです。
脂肪細胞が「痛み物質」を作っている!?
脂肪って本来は体を守ってくれる大切なものなんですよね。
エネルギーを蓄えたり、寒さから守ったり、内臓のクッションになったり。
単に「ぷよぷよしてる」だけじゃなくて、人間が生きていくうえでは絶対に必要な組織です。
その、脂肪が
脂肪細胞からは「TNF-α」とか「IL-6」という炎症を起こす物質が出ているそうです(難しい名前ですよね…)。
要するに、お腹や太ももの脂肪が、体の中で小さな火事を起こし続けているようなもの。 これが関節や筋肉にじわじわダメージを与えているんです。
「太ってると膝に負担がかかる」っていうのは誰でも知ってますが、 それだけじゃなくて、脂肪自体が痛みの原因を作ってるなんて…。
私も去年3キロくらい太ちゃった時があったんですけど、なんだか体がだるくて重かったのは、このせいだったのかもしれません。(笑)
■痛みに敏感になる体質って変えられるのか?
こんな経験ありませんか?
同じマッサージを受けても、すごく痛がる人とそうでもない人がいる。
これ、実は体の炎症レベルが関係してるんです。
炎症が続いてる人は、神経がピリピリ敏感になってて、ちょっとした刺激でも「痛い!」って感じちゃう。
先週来院された男性も「最近、ちょっとぶつけただけですごく痛い」って言ってました。
聞いてみると、コロナ禍で10キロ太ったとか…。
脂肪が増える→炎症が増える→痛みを感じやすくなる
この悪循環にハマってる人、けっこう多いんですよね。
食事を変えたら痛みが減った患者様の話
実際食生活を見直して痛みが改善した例ですが、その方は50代の男性で、営業職をされている方でした。
半年前は腰痛がひどくてちょっとの前かがみもできない状態で来院されました。
けっこう恰幅が良い方で、典型的な男性の内臓脂肪型の体型をされていたんです。
その方は、お酒はもちろんなんですが、グミが好きな方で、営業車で運転している時に、暇があればグミを食べるという習慣があったそうです。多い時には1日2袋を平気で食べてしまうとのことでした。
食生活を伺うと、お酒以外は一見問題ないように思える食事内容でしたが、タバコをやめた影響で口寂しさの代わりに、ところどころスナック菓子類やグミなんかを口にされており、その影響で体型も大分太ってしまったとのことでした。
一つ一つ生活の見直しを提案させていただいて、間食に食べていた、精製糖質を多く含んだ食品や加工食品を減らしてちゃんと食事から適切に栄養を摂れるようにしていきました。
施術と並行して食事の見直しをおこなっていただいたら…
なんと2ヶ月で体重が5キロ減り、長年悩んでいた腰痛がほぼなくなっちゃったんです。
「先生、痩せたら体が軽いだけじゃなくて、朝起きた時の痛みが全然違う!」
って嬉しそうに話してくれて。
彼が特に気をつけたのは:
・夜のビールをやめた(これが一番きつかったそう)
・毎日の朝食のシリアルとパンを、週1にしてもらい、ご飯食を基本に
・お菓子の代わりにアーモンドを食べる
・奥さんと夕食後に犬の散歩(15分くらい)
別に特別なことじゃないんです。
でも、こういう小さな積み重ねが体の炎症を抑えてくれるんですね。
■無理は禁物!まずは小さな一歩から
患者さんにはよく言うんですが、「痛いのに無理して運動」は逆効果です。
慢性的な痛みに悩んでいる方は、正しい身体の使い方ができてない人が大半です。
まあ痛みがあるのでこれは当然ですが、そんな状態でいきなり運動を頑張ってしまうと、当然症状は悪化しますよね。
まずは見直すべきは食事からです。
砂糖たっぷりのコーヒーを、ブラックに変えるとか。
毎食後のお菓子を、1日置きや果物に変えるとか
お酒を1日置きにするとか
私自身、お酒大好きなんで偉そうなこと言えませんが(笑)、
飲むのは休みの前の週に2回だけでご褒美として飲んでます。
当初は毎日飲む人間だったので、最初はつらかったけど、1ヶ月続けたら体の軽さが違いました。
朝の目覚めもスッキリするし、午後の眠気も減った気がします。
■体重より「体の中」が大事
「1キロ痩せると膝への負担が3〜4キロ減る」
これ、この業界ではよく言われる話らしいです。
でも私が施術してて感じるのは、体重の数字より「体質」が変わることの方が大きいってこと。
脂肪が減って炎症が治まると、筋肉の硬さも違ってくるんです。
触った感じが全然違う。
ふわっと柔らかくなる。
「最近、階段が楽になった」
「朝、すっと起きられるようになった」
「夕方になっても腰が重くならない」
こういう変化を感じたら、それは体の中の炎症が減ってきてる証拠かもしれません。
まとめ:諦めるのはまだ早い!
「もう歳だから」
「体質だから」
「親も痛がってたから」
そんな風に諦めてる方、ちょっと待ってください。
体脂肪と痛みの関係がわかってきた今、やれることはまだあります。
大げさなダイエットじゃなくていい。
まずは体の中の「炎症」を減らすことから始めてみませんか?
もしどうやったらいいか知りたいとのことでしたら、私たちが施術だけじゃなく、生活のアドバイスも含めてサポートしていきますので、気軽にご相談くださいね!
一緒に、痛みの少ない毎日を目指しましょう!
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