座りすぎが招く朝の腰痛 - 原因と対策について
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朝起きたときに腰が痛い、ベッドから起き上がるのがつらい…。
その原因の一つが日中のデスクワークにあるかもしれません。
⚫︎デスクワークが腰に与える影響
現代社会ではパソコン作業が中心の仕事が一般的になっています。特にコロナ禍以降はリモートワークが普及し、一日中座ったまま仕事をする人が増えました。
実は座っている姿勢は立っているときよりも腰椎や椎間板への負担が大きいのです。つまり、働き方の変化によって、腰にかかるストレスも以前より大幅に増加しているのです。
⚫︎なぜ朝に腰痛を感じるのか
本来、睡眠中に筋肉や椎間板は回復するものです。しかし日中に座りっぱなしで腰に負担をかけ続けていると、回復が追いつきません。その結果、朝になっても疲労が残り、痛みとして現れるのです。
朝の腰痛は寝具の問題だけでなく、現代の働き方そのものが背景にあるといえるでしょう。
⚫︎腸腰筋の重要性
見逃せないのが、股関節の前側にある屈筋群、特に腸腰筋です。長時間座り続けると、この筋肉が縮んだまま固まってしまいます。
その結果、骨盤が前に引っ張られて反り腰になりやすく、腰への負担が増加します。夜間に腰が十分に回復できず、朝起きたときに痛みやこわばりとして現れるのです。
⚫︎社会背景と生活習慣
厚生労働省の調査によると、日本人の約8割が生涯のうちに腰痛を経験するといわれています。その主な理由の一つが長時間のデスクワークです。
生活が便利になった反面、体を動かす時間は減少し、姿勢の崩れや運動不足が慢性的な痛みを引き起こしやすい社会環境になっています。
⚫︎改善のための実践的アドバイス
では、どのように対処すればよいでしょうか?
- 1時間に1回は立ち上がる
- 座るときは骨盤を立てて座る
- 定期的に深呼吸や背伸びをする
こうした小さな工夫を日常に取り入れるだけで、翌朝の腰のこわばりが軽減します。社会全体の働き方をすぐに変えることは難しいですが、自分の体を守る習慣は今日から変えることができます。
⚫︎まとめ
デスクワークと朝の腰痛には密接な関係があります。朝の痛みは寝具だけの問題ではなく、現代の働き方が大きく影響しています。
毎日のデスクワーク習慣を少しずつ見直すことが、快適な朝を迎えるための重要なポイントです。社会が生み出した腰痛に振り回されるのではなく、自分でコントロールできる健康的な習慣を選んでいきましょう。