痛みや痺れは疲れや疲労だけはない?

「ふくらはぎがだるい…」
「夜中に足がつってしまう…」
「痺れや痛みが続く…」
こんな悩みを持つ方、実は**“筋肉”だけの問題ではない**ことをご存じですか?
に、ふくらはぎの不調は、膵臓や肝臓などの内臓疲労と深く関わっていることがあります。
内臓と筋肉の関係とは?
私たちの体は、内臓と筋肉が「神経の反射ルート」でつながっています。
これを「内臓体性反射」といいます。
・内臓がストレスを受ける
↓
・その情報が神経を通じて筋肉に伝わる
↓
・特定の筋肉が硬くなったり、血流が悪くなったりする
というメカニズムがあり、たとえば膵臓の疲れがふくらはぎに、肝臓の疲れが太もも裏に出るといった現象が起こります。
例えば以下のような組み合わせが知られています
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膵臓 → 広背筋、ふくらはぎ(下腿三頭筋)、足の屈筋群
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肝臓 → 大胸筋、太ももの裏(ハムストリングス)、ふくらはぎの外側(腓骨筋)
つまり、膵臓や肝臓が疲れていると、ふくらはぎが緊張したり、痺れたりする可能性があるのです。
血糖値の乱れとふくらはぎの関係
■ 血糖値の乱れとふくらはぎの関係
ふくらはぎの不調が出る人の多くに共通するのが、血糖コントロールの乱れです。
例えば:
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夜中に足がつる → 低血糖やマグネシウム不足の可能性
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ふくらはぎがだるい → 静脈血の循環が悪化、肝臓が代謝疲労を起こしているかも
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ピリピリした痺れ → ビタミンB群やナイアシンの不足、血糖の急降下が関係
糖質過多や飲酒、夜遅い食事習慣がある方は、特に注意が必要です。
痛み痺れを解消する為の生活習慣
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糖質の種類とタイミングを見直す
→ パンやコーンフレークよりもむち麦ご飯や雑穀米、玄米など低GIのものへ切り替え。
→ 夜遅くの糖質は避ける。 -
膵臓・肝臓に優しい食習慣を意識する
→ アルコールを減らす、夜食を控える、甘い飲み物をやめる。 -
ふくらはぎのストレッチ・足首のポンプ運動
→ 足首を動かして血流を促すだけでもOK。階段の段差を使ったストレッチも効果的。 -
不足しやすい栄養素を補う
→ ビタミンB群(豚肉、納豆、卵)
→ マグネシウム(海藻、ナッツ、玄米)
→ タウリン(しじみ、あさり、イカ)
まとめ 筋肉をほぐすだけでは改善しない
ふくらはぎの痛みや痺れは、
単なる筋肉疲労だけでは説明がつかないケースが多々あります。
その裏にあるのは、
・血糖値の乱高下
・膵臓や肝臓の代謝的な疲労
・生活習慣による内臓ストレス
こうした“見えない不調”が、ふくらはぎに現れているのかもしれません。
症状だけでなく、生活全体を見直すことで根本改善が可能です。
まずは「何を食べているか」「いつ食べているか」から振り返ってみましょう。