腰痛と自律神経の乱れの関連性

朝、起き上がるのがつらい。
腰が固まって動き始めるまでに10分はかかる…。
そんなお悩み、ありませんか?
実際、当院にもこうしたお悩みで来院される方がたくさんいらっしゃいます。
「整体に通ってるんだけど、朝の腰痛だけはなかなか改善しないんです」
という声もよくお聞きします。
でも実は、その腰痛──
筋肉や骨格だけが原因ではないことも多いのです。
今回は、あまり知られていない「自律神経の乱れと腰痛の関係」について、わかりやすくお伝えします。
「腰が痛い=腰が悪い」とは限らない理由

一般的には「腰が痛いのは、腰の筋肉や骨の問題」と考えられがちです。
もちろん、ヘルニアや骨の変形など明らかな構造的な異常があれば、それが原因になることもあります。
しかし実際には、画像検査などで「異常がない」と診断される腰痛が非常に多く存在します。
2016年のアメリカ腰痛治療ガイドラインによると、慢性腰痛の7割以上が“非特異的腰痛”=原因が特定できない腰痛だとされています。
つまり、「骨や筋肉は整っているのに、痛みが残る」ということが珍しくないのです。
では、いったい何が関係しているのでしょうか?
鍵は“自律神経”現代人が見落としがちな原因

近年注目されているのが、「自律神経の乱れ」が腰痛に関与しているケースです。
自律神経とは、
・交感神経(活動・緊張)
・副交感神経(休息・回復)
この2つがバランスよく切り替わることで、体のリズムを保つ働きをしています。
ところが、現代の生活ではこの切り替えがうまくいきません。
・寝る直前までスマホを見ている
・仕事や人間関係のストレスが溜まっている
・夕食が遅く、睡眠が浅くなっている
このような習慣が重なると、交感神経(緊張モード)が優位になり、**体が“休まらないまま朝を迎える”**ようになります。
結果として… ・筋肉がこわばったまま
・血流が悪く老廃物がたまりやすくなる
・痛みに敏感になりやすい
という悪循環に入ってしまうのです。
2018年の国内研究でも、慢性腰痛の方の多くが「夜間も交感神経が優位=体が休めていない状態」だったことが報告されています。
“朝の腰痛”を軽くするための、夜の整え方

どうすればこの「自律神経の乱れ」を整えられるのでしょうか?
ポイントは、“夜にスイッチを切ること”です。
当院では、次の3つをおすすめしています。
■ 1. 寝る前3分の深呼吸+ストレッチ
・深く吸って、長く吐く。
・それだけで副交感神経(リラックス神経)が働きやすくなります。
・腰回りの軽いストレッチを組み合わせれば、寝る前の準備にぴったりです。
■ 2. ホットタオルで腰やお腹を温める
・濡らしたタオルを電子レンジで温めて、腰に当てるだけ。
・お腹を温めると、自律神経の中枢がある腹部全体がゆるみやすくなります。
・わずか2〜3分でも血流が改善され、翌朝の腰の軽さが変わってきます。
■ 3. 21時以降のスマホ断ち・照明を落とす
・ブルーライトは交感神経を刺激します。
・眠れないからといって、布団に早く入ってスマホを触る事は絶対おすすめできません。脳科学的にも布団の中で起きている時間が長ければ長いほど、布団が眠れない場所だと脳が判断してしまうという話もあります。スマホを控え、照明を暗めに設定するだけでも副交感神経が優位になりやすくなります。
朝から動ける体は、自律神経からつくれる

腰の痛みは、「腰だけの問題」とは限りません。
特に、朝だけつらい・何をしても変わらない…という場合は、自律神経の乱れが関わっている可能性が高いのです。
でも安心してください。
これは裏を返せば、“自律神経を整えれば、体はちゃんと変わっていく”ということでもあります。
当院では、腰痛の根本原因に向き合いながら、日常習慣のアドバイスも含めてサポートしています。
伊那市・上伊那周辺で腰痛・坐骨神経痛にお悩みなら
-腰痛・坐骨神経痛専門- 「ゆらぎ健康調整院」にご相談ください!