その“震源地”は椎間板の問題かもしれません
長野県・上伊那地域で慢性腰痛・坐骨神経痛に特化した整体院、ゆらぎ健康調整院の矢ヶ崎です。
「筋肉をほぐしても腰痛がよくならない」
「座ると痛い・朝がつらい・同じ姿勢が続くとしんどい」
こうしたお悩みの裏側には、椎間板(ついかんばん)そのものの不調が隠れているケースが非常に多くあります。
◾️椎間板とは?
椎間板とは、腰の骨と骨の間にある「クッション」の役割をする組織です。
背骨は小さな骨が積み木のように重なってできています。
その間にあるのが「椎間板」。
役割は
・体を支えるクッション
・衝撃を吸収する
・前屈・後屈などの動きをスムーズにする
というとても大切なパーツです。
問題は、この椎間板が“傷んだ時”に起こります。
椎間板の痛みを感知するセンサー 脊髄洞神経
椎間板の痛みは、脊髄洞神経(せきずいどうしんけい)という小さな神経がキャッチしています。
健康な状態であれば、この神経は椎間板の“表面”にしかありません。
しかし、加齢や負荷の蓄積で椎間板が傷つくと、修復しようとして血管が増え、その血管と一緒に神経も内部へ入り込んできます。
これを医学的には 「神経の迷入(Neoinnervation)」 と呼びます。
本来は痛みを感じないはずの椎間板の奥深くまで神経が侵入してくるため、
・座る
・前かがみ
・長時間同じ姿勢
といった何気ない動作でも、強い痛みが出るようになります。
◾️椎間板の不調は、腰痛の“ドミノ倒し”の始まり
椎間板のトラブルは、単独で痛みを起こすだけでなく、次のように周囲の組織へ連鎖しながら悪化していきます。
① 関節への負担増加
椎間板のクッション性が落ちると、後ろ側の椎間関節に負担が集中します。
これが「関節の痛み」を誘発します。
② 筋肉の防御反応
椎間板が不安定になると、体は守ろうとして
脊柱起立筋などの筋肉をガチッと固めてしまいます。
この「防御収縮」が長く続くと、慢性的な筋肉のコリやだるさの原因になります。
③ 炎症物質が神経に広がる
傷んだ椎間板からは「TNF-α」などの炎症物質が漏れ出ます。
これが近くの神経根を刺激すると、
・足のだるさ
・しびれ
・坐骨神経痛のような症状が現れます。
◾️ストレスや自律神経の乱れでも痛みは悪化する
椎間板の痛みを伝える脊髄洞神経は、交感神経ともつながっています。
そのため
・ストレス
・睡眠不足
・緊張状態の持続
などが続くと、痛みのセンサーが敏感になり痛みを強く感じやすくなります。
「なんとなく全体が痛い」という慢性腰痛特有の症状も、自律神経の影響が大きいです。
◾️本当の意味での“根本改善”とは?
筋肉をほぐすだけでは、椎間板そのものの環境は変わりません。
必要なのは
・ 椎間板まわりの血流を改善する
・ 炎症を抑える生活習慣を整える
・ 自律神経のバランスを回復させる
・ 正しい動作で椎間板への負担を減らす
こういった“内側から整えるアプローチ”です。
これらを整えていくことで、痛みの震源地から改善が進み、再発しにくい状態が作れます。
◾️椎間板は、慢性腰痛の「見えない主犯格」
長年の腰痛がなかなか良くならない背景には、椎間板の変性や炎症が隠れていることが多くあります。
・痛みのセンサーの暴走
・炎症の連鎖
・関節や筋肉への二次的な波及
・自律神経による増幅
こうしたメカニズムが複合して、痛みが長引いてしまうのです。
筋肉や関節だけをケアしても症状が戻りやすいのは、このためです。
椎間板を中心に「身体の内側」から整えることが、本当の意味での根本改善につながります。
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