東京大学の臨床データと臨床現場から見る、朝の腰痛と寝返り・姿勢の関係性

こんにちは、ゆらぎ健康調整院の矢ヶ崎です。
患者さまからよくいただくお悩みの多くに、
「朝起きたとき、腰が痛くてすぐに動けないんです…」という声があります。
夜は普通に眠れたのに、目が覚めると腰がこわばって痛い。
しばらく動いていると少しずつ楽になってくるけれど、毎朝その繰り返し。
そんな朝の腰痛、実は睡眠中の身体の状態や血流、神経、筋肉の働きが深く関係しているんです。
今回は、最新の研究をもとに、**なぜ朝に腰痛が起こるのか?その対策は?**を詳しくご紹介します。
寝返りが少ない人は腰痛になりやすい?
東京大学附属病院の研究では、慢性腰痛のある方は、そうでない方に比べて寝返りの回数が極端に少ないという結果が出ています。
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腰痛がない人:一晩に15〜20回ほど寝返りをうつ
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腰痛がある人:わずか3〜5回程度
寝返りは、寝ている間に体の同じ部分に負担がかかり続けるのを防ぐ大切な働きがあります。
寝返りが少ないと、腰周辺の筋肉や関節が圧迫され続け、血流が悪くなって筋肉が酸欠状態に。
それが、朝の「こわばり」や「痛み」の原因となるのです。
寝姿勢が腰に負担をかけている?
寝るときの姿勢も重要なポイントです。
仰向けで眠ると、一見リラックスしているように見えますが、内臓の重さが腰を下に押しつけるような圧力になります。
そのため、腰回りの血流が圧迫され、痛みの原因になることも。
一方、横向きの姿勢は、膝や股関節が自然に曲がり、腰にかかる力を分散させやすいとされています。
ただし、横向きも「くの字」に縮こまりすぎると、背骨が丸まって呼吸が浅くなったり、他の部位に負担がかかる可能性もあるので注意が必要です。
マットレスの硬さも関係しています
「ふかふかのベッドで寝たい」という気持ちはわかりますが、実は柔らかすぎる寝具は腰痛の原因にもなります。
柔らかいマットレスでは、腰が沈み込みすぎて背骨が不自然なカーブを描いてしまい、筋肉が常に緊張状態になります。
一方で、硬すぎるマットレスは身体の接触面が少なく、圧が集中して痛みやすくなります。
「体重をしっかり支えながら、寝返りがしやすい“適度な硬さ”」が理想的です。
寝る前のストレッチも効果的!
就寝前に軽いストレッチを行うことで、筋肉の緊張をゆるめ、血流を良くしておくことも朝の腰痛対策になります。
特におすすめは、呼吸を意識した「腰〜股関節まわりのリラックスストレッチ」。
力を入れるのではなく、ゆっくり深呼吸をしながら、可動域の中で“ゆらす”ように動くのがポイントです。
ストレッチが習慣化すると、寝ている間も筋肉の柔軟性が保たれ、朝の痛みを軽減できるようになります。
まとめ:朝の腰痛は“夜の過ごし方”で変わります
朝の腰痛は、ただの「年齢のせい」や「寝違え」ではなく、
寝返りの少なさ・寝姿勢・寝具の硬さ・筋肉の血流状態など、いくつかの要因が積み重なって起きていることが多いのです。
整体や治療ももちろん大切ですが、まずは「自宅でできるケア」から見直してみるのも、痛みの根本改善につながります。
当院では、こうした日常生活のポイントまで丁寧にお伝えしながら、あなたの身体に合った施術とセルフケアをご提案しています。
「朝がつらい…」「寝ても疲れが取れない」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
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