67歳の男性、長年抱えていた腰痛と坐骨神経痛の症状に悩まれて当院にご来院されました。

腰痛はすでに10年以上続いており、特に右側のお尻からももの外側にかけて、ズーンと響くような痛みが慢性的に出ているとのことでした。

ご本人のお話では、痛みが強くなると腰が固まり、まっすぐ立つこともできずに、前かがみの姿勢でないと歩けないこともあるほどだったそうです。

これまでにも複数の治療院や整形外科などを受診されたそうですが、一時的に楽になるものの、しばらくすると元の状態に戻ってしまうという状態を繰り返していたとのことです。

つまり、痛みの根本的な原因にはアプローチできていなかったという印象を受けました。

初回来院時の状態は、立っているだけでも腰に痛みが出ており、直立姿勢を保つのが困難なほどでした。特に腰から右脚にかけての筋肉はガチガチに緊張しており、触るだけでも硬さがはっきりと感じられるほど。お身体の動きや筋肉の使い方を検査してみると、左右のバランスに大きな偏りがあり、特定の筋肉に過剰な負担がかかってしまっていることが分かりました。

 

このような状態では、痛みの出ている場所だけに注目するのではなく、「なぜそこに負担が集中しているのか」を考えることが大切です。今回は、筋肉のアンバランスや体の使い方の癖からくる、筋肉の過緊張による痛みが主な原因であると判断し、当院で行っている基本的な手順に沿って、全身のバランスを調整すると同時に、弱っている筋肉を活性化させるためのエクササイズも実施しました。

 

施術を進めていく中で、嬉しいことに初期の段階からご本人が体感として「軽くなってきた」と実感され、特に腰の痛みの頻度が明らかに減少。右ももの外側の痛みも徐々に消えていき、最終的には「生活している中で、ほとんど気にならない程度」まで回復されました。

 

さらに素晴らしかったのは、ご本人がご自宅でもセルフケアに熱心に取り組んでくださったことです。施術によって整えた状態を維持するためには、日常生活でのケアが欠かせません。その意識が高かったことも、今回の改善につながった大きな要因だと感じています。

 

最終的には、「以前のように腰が抜けそうになる感じが無くなって、本当に助かりました」と、とても嬉しいお言葉をいただきました。長年の痛みに悩まれていた方が、再び不安のない日常生活を取り戻されたことを、私たちも心から嬉しく思います。

 

長い期間の通院、本当にありがとうございました。これからも良い状態を維持できるよう、応援しております。今後も何かあれば、いつでもご相談くださいね。

 

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